医者を志す立花登は、江戸で町医者をしている叔父玄庵を頼って秋田から出てきた。玄庵の世話で小伝馬町の牢医者として職を得る。２０歳の多感な青年登は、牢の内外で巻き起こるさまざまな事件にかかわりながら、世の中の底辺で生活する人々の苦しみを目の当たりにする――。 一話完結型の青春時代劇です。 展开>> << 收起

今からさかのぼること千年あまり昔──\n \n 　　村上天皇座する平安京。各地で天変地異やはやり病が相次ぎ、人々に不安と恐怖が広がる中、都では内裏が焼失。祟りの噂は時の権力者である藤原氏をも震撼させていた。\n \n 　　藤原氏の尽力で内裏の再建はなるものの、その宴の席でも変事がぼっ発。源博雅（堂本光一）の笛で美しき白拍子が舞う中、突如、雨のように降り落ちる石や瓦とともに青白い光を放つ狩衣姿の武将の怨霊が現れたのだ。博雅の招きで宴席に着いていた安倍晴明（市川染五郎）は、陰陽道の術を駆使して怨霊を調伏。晴明の名は一夜で宮廷内に広まり、帝の思し召しで大内裏陰陽寮に上がることになる。\n \n 　　再建の宴以来、宮中の男たちは優美な舞を披露した白拍子の魅力に取り憑かれていた。博雅もその一人。だが、白拍子の住まいに夜な夜な押し掛ける藤原の子弟たちのあさましい姿を見るにつけ、博雅は自尊心が働き近づくこ... 展开>> << 收起